1997年11月3日(月)、埼玉県秩父郡東秩父村皆谷の石灰岩採石場跡で洞窟探索を行う。参加者は芦田、山西の2名。
埼玉新聞社発行の埼玉県百科事典の中に東秩父村の石灰岩採石場にある皆谷鍾乳洞の記載があったので、現地で調査してみることにした。
皆谷の石灰岩採石場跡は麓からは視認することができないため、どこにあるか場所が特定できなかった。そこで採石場跡がある山の向かいの山から場所を確認した。双眼鏡で見ると石灰岩壁の下部に洞口らしきものが視認できる。坑道の可能性もあるが、現場まで行って確認することにする。
しかし、双眼鏡で見る限り、そこまでの道が見あたらない。付近の民家でヒヤリングしたところ、昔はトラックで石灰石を運んでいたが、採石が中止された後は道路が荒れて、草で被われているとのこと。さっそく教えられた場所に行き、荒れた道を徒歩で上がった。道の荒れ具合は予想以上で、路肩の崩落やイバラの藪などで相当に苦労した。
結果的にはやはり双眼鏡で見た洞口は坑道で全長200メートルほどであった。付近に天然洞がないかどうかも探査したが、溶食形態の地形を確認しただけであった。
(芦田 記)