●著者
南里征典
(なんりせいてん)
●出版社
株式会社 講談社
講談社ノベルス
●判型
新書
●定価
本体680円+税
●発行日
1985年4月5日
●ISBNコード
4-06-181179-7
●お薦め度
★★
●入手困難度
★★
●内容
初めはヴィーナスの写真3葉だった。次にヴィーナスの石膏像が鳴沢秀彦のもとに送りつけられてきた。それが執拗な脅迫の始まりだった。脅迫電話の声はしだいに核心に触れてくる。同じころ、東北地方の鍾乳洞で、謎の石膏美女像が発見される。「ご記憶がおありでしょう……」脅迫者の冷たい声に秀彦のうちで一つの過去がよみがえる……。自分の過去の犯罪に対して、脅迫してくる姿なき相手と東北の鍾乳洞で対決する秀彦……。
殺された女性が鍾乳洞内でミロのヴィーナスのような石膏像になるという、ちょっと「?」で、シュールな長編サスペンス。