大ガマタ沢・ケイ谷洞探検/測量ケイビング

 1986年12月13日(土)~14日(日)。晴れ。埼玉県秩父郡大滝村(現秩父市)中津川大ガマタ沢源流の大ガマタ沢・ケイ谷洞で第5次探検ケイビング及び、第2次測量ケイビングを行う。参加者はPCCから芦田、白幡の2名、東京農業大学探検部から呉俊一郎氏、学習院大学探検部から藤縄琢氏、薄井路子氏の2名、WFCEから正井和夫氏の計6名。
 今回の探検は『鍾乳石ホール』より奥部の測量が目的であったが、通路の天井に支洞がないかどうかの確認作業も行った。強力なサーチライトを持ちこんだおかげで、早くも崩落によって狭洞になっている『一の関』の上に、竪穴があることが判明した。
 クラック状の竪穴を10m程登ると前後に横穴が続き、洞口方面はボア・パッセイジ状に続いて、しだいに狭くなっていく。反対方向はクレバス状になり、本洞の上方につながる。途中に斜めのクラックがあるが、行き先は非常に狭い。入洞可能であるが、今回は未探検である。
 次に『ピラミッド回廊』の手前でも天井にボア・パッセイジ状の支洞を確認したが、ツルツルの洞壁を10m以上もチムニーで登らなければならず、今回は断念した。
 測量の方は主洞部分の最奥部──『竜の泉』まで終了した。奥部にある第三下層部と洞口付近の第一下層部──『大迷宮』は次回となった。
(芦田 記)