大岳鍾乳洞探検ケイビング

 1986年11月29日(土)~30日(日)。晴れ。東京都西多摩郡五日市町(現在はあきる野市)の大岳鍾乳洞で行われた日本ケイビング協会(JCA)の洞窟調査に参加した。PCCからは芦田、伊藤の2名が参加。
 先に行われたJCA第28回ケイビング大会で大岳鍾乳洞の奥部──『無限天井』の上に新支洞があることが確認され、さらにその奥に新々洞ともいうべき通路が延びていることが発見された。その部分は観光洞部分と違って、二次生成物が非常に豊富である。
 写真撮影の後、新々洞内部の支洞の探検・調査を行うが、これといって延びる支洞は発見できなかった。ただ新々洞の入口付近にある煙突状のたて穴はディギングすれば、続く可能性がある。しかし、上に向かってのディギングなので、非常に困難である。ここを開けるには、3人以上のディギング要員が必要である。
 一方、大岳鍾乳洞の山の尾根上に湯気の出ている場所があるというので、さっそく、そちらの方の調査も行う。目印らしいものは何もない所であるが、そこに来ると気温が違うので、すぐにわかる。大小いくつもの石灰岩が転がっているガレ場で、石の間から暖気が立ち昇ってくる。4~5個の石を排除してみると、20~30cmぐらいの割れ目が現れた。しかし、木の根がじゃまで入洞することができなかった。
(芦田 記)