小袖鍾乳洞練習ケイビング

1983年2月11日(金)、山梨県北都留郡丹波山村小袖の小袖鍾乳洞群で第4次練習ケイビングを行なう。参加者は芦田、斉藤、廣瀬、村井、山田の計5名。また、朝日新聞の姉妹紙『アサヒタウンズ』(毎週土曜日発行)の大塚朋子記者が取材のために同行し、洞窟にもいっしょに入洞した。
今回は全部で5つの洞窟に入洞したが、取材協力ということもあり、本格的な探検は行なわなかった。どの洞窟も支洞には、ほとんど入洞せず、主洞だけをざっと通り過ぎたという感じであった。
まず、梯子洞(小袖鍾乳洞第2洞)が洞口がある岩壁にワイヤーバシゴをかけて、入洞を開始した。洞内奥部にある10mほどのメアンダートレンチ状縦穴をチムニーで登って、こうもり洞(小袖鍾乳洞第4洞)に抜けた。石灰岩壁の中腹にある洞口から出洞し、ちょっと下方にある地蔵洞(小袖鍾乳洞第3洞)に向かった。岩壁のトラバースなど、けっこうシビアなルートであった。
地蔵洞は洞口に名前の由来になったお地蔵様があり、洞口幅も広い。しかし、洞内は崩落岩塊が多く、また、それほど奥行きはない。その次に上流の方にある白亜洞(小袖鍾乳洞第12洞)に行った。規模は大きくないが立派なフローストーンがある。そして、最後に双口洞(小袖鍾乳洞第7洞)に入洞したが、時間がなくなり、最奥部まで行けず、途中で引き返すことになってしまった。ぜひ、次回には最奥部まで到達したいものである。
(芦田 記)